私たちは、2023年11月25日土曜日に、千葉工業大学の鈴木教授と学生を迎え、工場見学を実施しました。
千葉工業大学の学生は、研究室を選ぶ際、事前に鈴木教授から3Dプリンティングについて紹介されていたため、既に3Dプリンティングに対し非常に高い熱意を持っていました。
しかし、近年大学では、研究に必要な予算が見通せない状況が続いており、また研究室のスペースにも限りがあるため、3Dプリンティングの技術を用いた、時代を先取りするような部品開発や研究の実現が難しくなっています。
また今回工場見学に参加した学生の1人は、2024年5月に米国で開催されるドローンコンテストへの参加を考えています。
私たちは、学生の3Dプリンティングに対する熱意を大切にしたく、また世界で活躍できる人材を育成し増やしていきたい思いがあるため、鈴木教授と学生を迎え、工場見学を行いました。
工場見学中、私たちは学生から3Dプリンティングに関して多くの質問をいただいたのですが、彼らの関心の深さには大変驚きました。
学生たちに卒業後の進路を尋ねると、製造業に就職する予定の学生や、鈴木教授のもとで大学院に進学する予定の学生がいました。 また製造業に進む学生に、具体的にどんなことをしたいのか尋ねたところ、下記のような回答が返ってきました。
「3Dプリンティングを活用し、エンジンを設計したい」
「3Dプリンティングを活用し、自動車用途向けの衝突試験をやってみたい」
「国土交通省で働きたい」
「3Dプリンティングを土木用途で活用したい」
鈴木教授のもと、大学院に進学予定の学生は、航空宇宙産業におけるメタマテリアルの研究や、バイメタル部品の研究などに興味があるようでした。
今回の工場見学で非常に感動的だったのは、学生の1人、山岸氏が、高校生の頃に3Dプリンティングに関する動画をYoutubeで見ていたと教えてくれたときです。
「金属を3Dプリントできる日は来るのかな。もしそれが可能なら、どんなものでも製造できるんだろうな。」と思ったそうです。
私たちは、そんな山岸氏に、Meltio社やVelo3D社の金属3Dプリンターを見せることができ、大変嬉しかったです。
山岸氏が通っていた高校では、3Dプリンティングはカリキュラムに組み込まれていなかったため、高校卒業あたりには、3Dプリンティングに対する興味は薄れていたそうです。
しかし、大学にて鈴木教授の研究室に入ったことで、3Dプリンティングへの熱意が復活しました。鈴木教授はこれに関して、「高校ではなかなか3Dプリンティングがカリキュラムの一部になることはないため、大学では、学生向けにこのような技術を取り入れたトレーニングを提供したい。」と述べていました。
学生たちは、3Dプリンティングがものづくりの時代を先取る技術として、日本の製造業をかえていく力があると強く考えているようでした。
彼らは、3Dプリンティングの基礎となるCADのスキルを既に持っており、自ら設計を行い、製品化し、さまざまなコンテストに応募することに非常にわくわくしています。
私たちは、鈴木教授の研究室で行われる、3Dプリンティングに関連するトレーニングなどに今後関わり続ける予定です。3Dプリンティングを活用して、自分のアイデアを実現したい学生の力になりたいと思います。
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