事例インタビュー
March 5, 2025
金属3Dプリンターはどの業界で使われている？造船・医療・自動車の最新事例を紹介
3DPCが取り扱っているMeltio社の金属3Dプリンターの特徴や、造船、医療、自動車業界における最新の事例を紹介します。
事例インタビュー
March 5, 2025
3DPCが取り扱っているMeltio社の金属3Dプリンターの特徴や、造船、医療、自動車業界における最新の事例を紹介します。
金属3Dプリンターは近年、様々な分野の製造現場に導入されています。特に従来の製造方法では実現が難しかった複雑な形状やカスタム仕様の部品製造を可能にすることで、多くの産業から注目されています。
本記事では、3DPCが取り扱っているMeltio社の金属3Dプリンターの特徴や、造船、医療、自動車業界における最新の事例を紹介します。そして、同社金属3Dプリンターを導入することで得られるメリットや、各業界がどのようにこの技術を活用しているかを詳しく解説します。
Meltio社の金属3Dプリンターは、独自の指向性エネルギー堆積法（DED）技術を採用し、高精度かつ高効率な金属積層造形を実現します。金属ワイヤーを使用し、従来の切削加工や鋳造では困難だった複雑な形状やカスタマイズ部品を製造可能です。
Meltio社の金属3Dプリンターは、複雑な形状や高精度なカスタマイズ部品を、効率よく製造するために設計されています。以下の特長により、さまざまな業界での利用が広がっています。
次に、Meltio社の金属3Dプリンターが主に活用されている造船、医療、自動車業界における最新事例を紹介します。
造船業界では、多くの部品がカスタムメイドで必要となるほか、輸送時や海洋環境の厳しい条件に耐える耐久性が求められます。これらの要件を満たすのに、Meltio社の金属3Dプリンターが重要な役割を果たしています。
USSサマセット艦では、過酷な海上環境による部品の劣化・損傷が課題となっていました。従来の修理方法では、部品の調達や加工に時間とコストがかかり、艦船の運用に影響を与えていました。特に、複雑な形状の部品の修理・交換が大きな課題でした。
Meltioの金属3Dプリンターにより、USSサマセット艦で必要な部品を迅速かつ高精度で製造することが可能になりました。これにより、船舶の修理にかかる時間を短縮し、コスト削減と艦船の稼働率向上を実現しました。従来の方法と比べ、交換部品の注文が完了する前に新しい部品の製造が可能になり、修理プロセスが大幅に効率化されました。
「Meltioの技術により、艦船での部品製造が加速し、修理の効率が大幅に向上しました。これにより、稼働率が向上し、維持管理コストも削減されました。」
医療分野では、患者一人ひとりに合った高度なカスタマイズが必要とされます。そのため、金属3Dプリンターは義肢、インプラント、手術器具の製造において重要なツールとなっています。
従来の医療インプラント製造は、大量生産向けの技術が主流で、個々の患者に最適化することが困難でした。そのため、製造コストが高く、時間もかかるという課題がありました。特に、チタンのような高強度金属を精密に加工することが求められていました。
Meltioの金属3Dプリンターを活用することで、チタン製の複雑なインプラントを短期間かつ低コストで製造できるようになりました。これにより、患者ごとのカスタムインプラントの提供が可能になり、従来の製造方法では難しかった複雑な形状の設計も実現しました。その結果、治療の成功率向上や患者の負担軽減に大きく貢献しました。
「Meltioの技術により、チタン製インプラントの複雑な形状を迅速かつ低コストで製造することが可能となり、患者一人ひとりに合わせたカスタマイズが実現しました。」
自動車業界では、部品の軽量化、コスト削減、開発のスピードアップが重要視されています。これに対応するために、金属3Dプリンターが幅広く活用されています。
自動車競技用の部品では、高強度かつ軽量な設計が求められますが、従来の製造方法では加工に時間がかかり、コストも高くなりがちでした。特に、競技用車両の部品は特殊な設計が多いため、設計の自由度を確保しつつ、迅速に製造できる技術が求められていました。
Meltioの金属3Dプリンターにより、軽量かつ高強度な車軸部品の製造が実現しました。従来の製造方法と比べ、設計の自由度が大幅に向上し、短期間での生産が可能となったことで、開発コストの削減にも貢献しました。
「Meltioの技術により、軽量化と高強度を両立させた部品の製造が可能になり、設計の自由度が大幅に向上しました。また、従来の製造方法に比べて短期間での生産が実現し、コスト削減にも貢献しました。」
これらの事例から、同社金属3Dプリンターを導入することで以下のようなメリットが得られることがわかります。
3DPCではMeltio社の金属3DプリンターM600、Robot Cell、M450を取り扱っています。機器に関するご質問のほか、ご希望の用途や素材に最適な機器を実際の運用を見据えた形でご提案しますので、お気軽にお問い合わせください。
Meltio M600は、Meltio社最新の金属3Dプリンターで、ステンレス、チタン、インコネル、銅などの金属材料に対応し、高精度なニアネットシェイプ造形を実現。ブルーレーザー搭載で高速かつ効率的な造形を可能にし、ワイヤーカット機能により異種金属も安定して造形できます。
造形可能サイズ：300 x 400 x 580 mm
導入費用：要問合せ
Meltio Robot Cellは、自社による準備工程が不要で、導入後すぐに部品の製造が可能。付属のMeltio Engine Robotは鍛造品相当の強度を持つ大型部品の造形や修理、クラッディングに最適。製造時間短縮やコスト削減、人員不足の解消など、多くの課題解決に寄与します。
造形サイズ：2000 x 1000 x 1000mm
価格：お問い合わせください
Meltio M450は、金属3Dプリンターに必要な機能を備え、誰でもすぐに造形可能。ステンレスやチタンなど多様な材料に対応し、小～中サイズの鍛造品相当の強度を持つ部品の造形や、バイメタル製品の研究に最適。厳しい設置要件や保護具が不要な高い安全性で、初心者や教育機関にもおすすめ。
造形可能サイズ：145 x 168 x 390 mm
導入費用：要問合せ
3DPC工場にて実際の装置や造形品をご覧いただける無料工場見学を随時開催しています。Meltio社の金属3Dプリンターの他にも、多種多様な3Dプリンターもご用意しています。
